2022年度グラミー賞　最優秀アルバム賞＆ノミネート作品【10曲】

「We Are」は、Jon Batisteの8作目のアルバム（ソロとしては5作目）です。アルバムには、COVID-19の感染拡大や、Black Lives Matterの抗議活動などが反映されています。

本作について、インタビューで彼は、「どのジャンルにもフィットしない音楽で、これまでの人生の集大成」と話しています。

同名のシングル「We Are」は、彼の母校セント・オーガスティーン・ハイ・スクールのバンドMarching 100とのコラボです。

「Love For Sale」は、Tony BennettとLady Gagaのコラボ・アルバムで、2014年の「Cheek To Cheek」に続く2作目です。

Lady Gaga個人では7作目、リリース当時95歳のTony Bennettにとっては驚異の61作目のアルバムに当たります。収録曲はすべて、往年の名作曲家Cole Porterの作品で、数々のジャズのスタンダード曲が演奏されています。

Tony Bennettの息子、Dae Bennettがプロデュースを手がけました。

「Justice」は、Justin Bieberの6作目のアルバムです。前作「Changes」のリリース直後のインタビューで彼は、「次のアルバムでは、人々とつながって少しでも孤独感を和らげる癒しの音楽を作りたい」と話していました。

2021年3月、本アルバムと収録曲「Peaches」は、いずれも同じ日にリリースされ、Billboard 200、Billboard Hot 100で同時に初登場ナンバーワンを記録しました。

これは、男性ソロ・アーティストとして初の快挙です。

「Planet Her」は、Doja Catの3作目のアルバムです。2021年のヒットシングル、SZAとの「Kiss Me More」、The Weekndとの「You Right」、第三弾シングル「Need To Know」はいずれも本作に収録されています。

タイトルの "Planet Her" とは、宇宙空間に存在する全ての種族や動物が調和して共存する「宇宙の中心」を表しています。

デラックス盤では、5曲のボーナストラックが追加されています。

「Happier Than Ever」は、Billie Eilishの2作目のアルバムで、プロデューサーは前作と同じく、実兄のFinneas O'Connellです。彼女は、COVID-19が長期化する中、自己と向き合う時間ができたことで、アルバムの着想を得たと話しています。

詞は、音楽業界にいて直面する困難、スターとしての名声、精神的虐待、権力闘争などを歌っています。

2020年以降のヒット曲「My Future」「Therefore I Am」「Your Power」「Happier Than Ever」が収録されています。

「Back Of My Mind」は、H.E.R.のデビューアルバムですが、過去にEP盤を集めたコンピレーション・アルバムが2作あります。

そのうちの一つ「H.E.R.」が、2019年の最優秀R&Bアルバム賞受賞作です。ステージネームのH.E.R.は、「Having Everything Revealed（全てを明らかにする）」を意味しています。

第一弾シングル「Slide」のYG、第三弾シングル「Come Through」のChris Brown、第四弾シングル「Find A Way」のLil Babyなど、多くのゲストボーカルが参加しています。

「Montero」は、Lil Nas Xのデビューアルバムで、2枚のヒットシングル「Montero (Call Me By Your Name)」「Industry Baby」も収録されています。

タイトルは、彼自身の本名で、三菱パジェロの北米版の名称が由来です。

本作では、大ヒット曲「Old Town Road」の一発屋の印象を払拭し、カントリーラップからの脱却を図るため、DrakeやNicki Minajの影響を受けたラップ、ポップ、R＆Bの曲調が反映されています。

「Sour」は、人気ドラマの女優として活躍するOlivia Rodrigoのデビューアルバムです。

2021年の4枚のヒットシングル「Driver's License」「Deja Vu」「Good 4 U」「Traitor」は、いずれも本アルバムに収録されています。プロデューサーのDan Nigroは、初めて彼女の歌声を聴いた際に衝撃を受け、自らInstagramを通じて彼女にコラボをオファーしました。

タイトルの "Sour" は、怒り、嫉妬、悲しみなど、若い女性が恥ずかしく思う感情を示唆しています。

「Evermore」は、前年の最優秀アルバム賞受賞作「Folklore」からわずか5カ月足らずでリリースされた、Taylor Swiftの9作目のアルバムです。

前作の共同プロデューサーAaron Dessnerとのコラボから自然発生的にできた作品で、2020年の2作目のアルバムとなりました。収録曲では、第一弾シングル「Willow」がBillboard Hot 100でナンバーワンを獲得しています。

また、収録曲「Marjorie」は、彼女の祖母でオペラ歌手のMarjorie Finlayのことを歌った曲です。

「Donda」は、Kanye Westの10作目のアルバムで、2005年の「Late Registration」以後、ソロアルバムでは9作連続、Billboard 200でナンバーワンを獲得しています。

2021年7月、アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで、本作のリスニングイベントが開催されました。ロッカールームを貸し切って、レコーディングの最後の仕上げを行ったと言われています。

Dondaとは、彼の母親のファーストネームです。