2023年の洋楽ヒット曲TOP10を振り返り【曲紹介付き】
Morgan Wallen(本名:Morgan Cole Wallen、1993年5月13日生)
Morgan Wallenは、アメリカ合衆国テネシー州生まれのカントリーシンガーです。代表曲は、いずれもトップ10ヒットの「7 Summers」「Wasted On You」「Don't Think Jesus」「Your Proof」など。
「Last Night」は、3作目のアルバム「One Thing At A Time」からの第3弾シングルです。先行リリース時にはすでにトップ10入りしていましたが、アルバムの発売と同時にランクアップし、Morgan Wallenにとって初のナンバーワンヒットとなりました。アルバム収録曲では、本曲以外に4曲がトップ10入りを果たしています。詞は、タイトルが示すように、恋人同士が二人で過ごす最後の夜(Last Night)の会話を描写したものです。よりを戻したい一人と、疑念を抱く一人の気持ちが交錯し、修復不可能な様子を描いています。
Miley Cyrus(本名:Miley Ray Cyrus、1992年11月23日生)
Miley Cyrusは、アメリカ合衆国テネシー州生まれのポップシンガー兼女優で、カントリーシンガーBilly Ray Cyrusの三女です。音楽キャリア以前に、ディズニーチャンネル「ハンナ・モンタナ」シリーズの主人公で有名になりました。代表曲は、「Party In The USA」、「Wrecking Ball」、「We Can't Stop」など。
「Flowers」は、8作目のアルバム「Endless Summer Vacation」からの第一弾シングルで、2013年の「Wrecking Ball」以来、約10年ぶりにナンバーワンを獲得した楽曲です。昨年の大晦日、Dolly Partonと共演した自身の番組「Miley's New Year's Eve Party」の中で、本曲のリリース日を公表していました。ともに作曲を手がけたMichael Pollackによれば、"五度圏のコード進行の曲"とのことで、Am->Dm->G->Cのパターンが使用されています。ミュージックビデオの冒頭では、金色のドレスを着た彼女が、ロサンゼルスのエリシアン・パークを歩く様子が見られます。
SZA(本名:Solana Imani Rowe、1990年11月8日生)
SZAは、アメリカ合衆国セントルイス出身のシンガーです。代表曲は、いずれも2021年のヒット曲で、ソロ曲の「Good Days」「I Hate U」、Doja Catとの「Kiss Me More」など。
「Kill Bill」は、2作目のアルバム「SOS」からの第3弾シングルで、アルバムリリースと同時に初登場し、トップ10入りを果たしました。他の収録曲もチャートインし、そのうちトップ10入りしたのは本曲と「Nobody Gets Me」の2曲です。タイトルは、クエンティン・タランティーノの2003年の映画「キル・ビル(Kill Bill: Volume 1)」に因んだものです。詞の内容も映画のプロットを反映しており、別れた元彼に恨みを抱き、元彼と新たな恋人を殺してしまうというストーリーを描いています。2023年4月29日付でついに、SZA初のナンバーワンを獲得しました。
Taylor Swift(本名:Taylor Alison Swift、1989年12月13日生)
Taylor Swiftは、アメリカ合衆国ペンシルバニア州出身の世界的人気カントリーポップシンガーで、これまでグラミー賞最優秀アルバム賞を通算3度も受賞しています。代表曲は、「Love Story」「You Belong With Me」「Shake It Off」など多数。
「Anti-Hero」は、10作目のアルバム「Midnights」からの第一弾シングルで、同日発売されたアルバムとともに初登場でナンバーワンを獲得しました。彼女にとっては、9作目のナンバーワン曲です。他のアルバム収録曲もチャートインし、史上初めて一組のアーティストの楽曲だけでトップ10を独占しました。Spotifyの公開初日ストリーミング回数(1740万回)もまた、史上最高記録です。詞は、自己嫌悪、うつ病、不安について語ったもので、ミュージックビデオでは、三人の異なるキャラクターを演じ、彼女の恐怖、不安、摂食障害を描いています。
Metro Boomin(本名:Leland Tyler Wayne、1993年9月16日生)
The Weeknd(本名:Abel Makkonen Tesfaye、1990年2月16日生)
21 Savage(本名:Sheyaa Bin Abraham-Joseph、1992年10月22日生)
Metro Boominはアメリカ合衆国セントルイス出身のレコードプロデューサー、The Weekndはカナダのトロント出身のR&Bシンガー、21 Savageはアメリカ合衆国アトランタ出身のラッパーで、本曲はこの3人によるコラボです。Metro Boominのアルバム「Heroes & Villains」の収録曲にて、コラボが実現しました。
「Creepin'」は、Metro Boominの2作目のアルバム「Heroes & Villains」の収録曲で、同日発売されたアルバムと同時に初登場でトップ10入りを果たしました。他の収録曲もチャートインし、その中で本曲は最高位の3位を記録しています。曲中では、Mario WinansがEnya、P. Diddyとコラボして2004年にヒットした「I Don't Wanna Know」を引用しており、タイトルや調は異なりますが、カバー曲のように歌っているのが特徴です。因みに、The Weekndは、自身の2020年のアルバム「After Hours」で、Mario Winansとコラボしたことがあります。
Rema(本名:Divine Ikubor、2000年5月1日生)
Selena Gomez(本名:Selena Marie Gomez、1992年7月22日生)
Remaはナイジェリアのシンガーで、2022年の自身のヒット曲「Calm Down」のリミックス盤で、アメリカ合衆国テキサス州生まれの世界的スターSelena Gomezとの初コラボが実現しました。
「Calm Down」は、Remaが2022年2月にリリースしたシングルで、デビューアルバム「Rave & Roses」に収録されています。イギリスでは5位、オランダ、ベルギー、スイスではナンバーワンを獲得するなどヨーロッパではすでにヒットしていましたが、その後、Selena Gomezとのリミックス盤をリリースし、アメリカでもトップ10入りを果たしました。ミュージックビデオも、Selena Gomezと共演したスペシャル版があります。詞は、Rema自身が恋をするきっかけとなった出来事、具体的には、パーティーで見つけた女の子にアプローチした話について歌っています。
The Weeknd(本名:Abel Makkonen Tesfaye、1990年2月16日生)
Ariana Grande(本名:Ariana Grande-Butera、1993年6月26日生)
The Weekndはカナダ・トロント出身のR&Bシンガー、Ariana Grandeはアメリカ合衆国フロリダ州出身のポップシンガーで、本曲はこの二人によるコラボです。二人による代表曲は、2021年の年間2位「Save Your Tears」のリミックス盤、2014年のThe Weeknd初のトップ10ヒットとなった「Love Me Harder」など。
「Die For You」は、2016年のアルバム「Starboy」からの第6弾シングルで、最初のリリースは2017年です。2021年後半から「Stargirl Interlude」とともにTikTokで流行し、再チャートインを果たしました。2022年にトップ10入りを果たすと、2023年にはAriana Grandeとのリミックス盤がナンバーワンを獲得。彼女とのコラボでナンバーワンに浮上する現象は、2021年の「Save Your Tears」と同様です。因みに、アルバム「Starboy」には、本曲以外に、大ヒット曲の「Starboy」や「I Feel It Coming」も収録されています。
Luke Combs(本名:Luke Albert Combs、1990年3月2日生)
Luke Combsは、アメリカ合衆国ノースカロライナ州出身のカントリーシンガーです。代表曲は、2018年の「Beautiful Crazy」、2021年の「Forever After All」、2022年の「The Kind Of Love We Make」など。
「Fast Car」は、4作目のアルバム「Getting' Old」からの第2弾シングルで、15位に終わった前曲「Love You Anyway」からランクアップし、本曲はトップ10入り、さらに最高位2位を記録しました。原曲はもちろん、Tracy Chapmanの1988年のヒット曲で、この時の最高位は6位です。また、2015年にはJonas Blue featuring Dakotaがカバーし、ヨーロッパで大ヒットしています。実は、3作目のアルバム「Growin' Up」は本作と同時期にレコーディングした作品で、両アルバムのカバーを左右に並べると、Luke Combsの一つの顔ができあがります。
SZA(本名:Solana Imani Rowe、1990年11月8日生)
SZAは、アメリカ合衆国セントルイス出身のシンガーです。代表曲は、いずれも2021年のヒット曲で、ソロ曲の「Good Days」「I Hate U」、Doja Catとの「Kiss Me More」など。
「Snooze」は、2作目のアルバム「SOS」からの第6弾シングルです。リリースは2023年4月ながら、8月19日付で初のトップ10入り、さらにJustin Bieberとのアコースティック盤がリリースされたことで、最高位2位まで浮上しました。「SOS」は、愛、憎しみ、自尊心、復讐、成長など多くのテーマを扱っていますが、その中で「Snooze」については、"夢のようなバラード "と表現しています。「Kill Bill」で同名の映画に言及したように、本曲では、映画「スカーフェイス」について言及。詞は、自分だけが恋愛関係をうまくいかせようと全身全霊を尽くす様子を描いています。
David Guetta(本名:Pierre David Guetta、1967年11月7日生)
Bebe Rexha(本名:Bleta Rexha、1989年8月30日生)
フランスのパリ出身のDJ David Guettaと、アメリカ合衆国ニューヨーク出身のポップシンガーBebe Rexhaの二人による、2015年から続くコラボです。二人の代表曲は、初のコラボでNicki MinajやAfrojackも加わった「Hey Mama」、2018年のコラボでJ Balvinも加わった「Say My Name」など。
「I'm Good (Blue)」は、2015年以来たびたびコラボしている、David GuettaとBebe Rexhaの二人による楽曲です。二人はすでに、「Hey Mama」「Say My Name」で成功を収めており、今回のコラボは2021年の「Family」以来のものです。2017年のUltra Music FestivalでDavid Guettaが演奏し、初めて本曲が公開されました。2022年になってようやくスニペットが公開され、TikTokでは13万回以上の作成回数、5億回以上の再生回数を記録しています。Bebe Rexha曰く、「懐かしいリミックスを自然にまとめた作品」とのことです。
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